ひとり暮らしお役立ち情報

防犯トラブル編

  • いたずら電話やいたずらメールに困ってる

    無言電話やわいせつ電話、暴言電話をにかけてくるパターンです。手当たりしだいに電話をかけて、特に相手が女性、しかもひとり暮らしだと察知したら、反応を楽しむために繰り返しかけてきます。中傷をビラやメールで送りつけたり、インターネットの掲示板に掲載するケースもあります。

    相手にしないことが大切

    特に性的ないたずら電話などは、相手の反応を楽しむのが目的。決して感情的にならず、「警察に訴えます」とキッパリ伝えること。電話があったときは、のちのち証拠として役立つように日時を記録し、録音テープに残して。また、電話はナンバーディスプレイつきのものがベターです。
    特定の番号からの着信を拒否する「迷惑電話お断りサービス」もあるので、116番に問い合わせてみて。

  • 盗聴・盗撮されているかも!?

    米粒ほどの盗聴器や盗撮カメラが簡単に手に入る時代。「芸能人でもないのに、私が盗撮されるわけない」なんて油断は禁物です。なんと機器のほとんどが、三穴コンセントや延長コード、電卓、PCのマウスやデスクスタンドなど、一般宅の身近なものから発見されているとか。その音声や画像を売買する者までいます。

    定期的に発見器でチェック

    最近は3000円くらいで盗聴・盗撮の発見器が売られているので、ひとつもっておくのも手。ただし、市販のものは、通信機器の電波にも反応することがあるので、本当に心配な場合は、専門の業者に探してもらいましょう。

  • 狙われない部屋にするには?

    • 対策1窓にも補助錠をつける

      ドアにはしっかり鍵をかけていても、窓は意外と無防備になっているのでは?特に、道路から死角になっている窓は狙われやすいので要注意です。部屋が2階以上にある人でも、安心していてはダメ!人目につきにくい窓やベランダを狙い、電柱や塀などを足場にして上の階に侵入する可能性も大いにあります。また、屋上からロープなどを使って下り、最上階や高層階を狙う手口も。
      対策としては、窓にも補助錠をつけるのがいちばん。窓用の補助錠は、自分で簡単に取り付けられるものが多く、値段も手ごろです。また、窓を破れにくくする防犯フィルムや、窓の震動を察知して警報を鳴らすアラームなども◎です。

    • 対策2ドアの郵便受けに目隠しをつける

      ドアに郵便受けがついている場合は、外側からのぞかれる可能性があります。最悪の場合、そこから工具を差し込んで鍵を開けられる(サムターン回し)場合も。粘着テープで布や厚紙などを貼って、カバーしましょう。

    • 対策3玄関に女性っぽさをださない

      宅配便の業者、出前の配達、通りすがりの隣人など、玄関が人目にふれる機会は意外と多いもの。
      その玄関には、実は個人情報がたくさん詰まっています。玄関に女ものの靴ばかりが並んでいる、靴箱の上にキャラクターのぬいぐるみがぎっしり置かれている、玄関マットがいかにも女の子っぽい...など、ひと目で「女性のひとり暮らし」とわかる玄関は危険です。
      靴はなるべく靴箱に収納し、できれば男性ものの靴を一緒に置くなど、気を配りましょう。また、玄関のインテリアを楽しむ場合も、あまり女性っぽくなりすぎないよう、注意して。

    • 対策4カーテンは性別がわからない色に

      インテリアにこだわりたいのはわかりますが、カーテンは、なるべくシンプルで、性別のわからないものにしましょう。花柄やパステルカラー、キャラクター系などは、ひと目で「女性の部屋」とわかってしまいます。
      また、薄手のカーテン一枚では、ちゃんと閉めても外から透けて中の様子がわかってしまいます。特に、外が暗くて室内が明るいときは、影絵のように中の様子がまる見えに。なるべく遮光性のあるカーテンを選び、できればレースのカーテンも重ねて、外からの視線をシャットアウトしましょう。

    • 対策5ベランダや窓際に鉢植えを置く

      犯罪者は侵入時に音がするのを嫌います。ベランダや窓際に鉢植えを並べておくと、「踏みつけて音がするのはイヤだな」と考えて、狙いにくくなります。
      ただし、ベランダにあまり大きな鉢を置くと、かえって侵入時の足場になることもあるので、注意しましょう。

    • 対策6玄関から室内が見えないようにする

      特にワンルームや1Kの場合、玄関からキッチンや部屋の中がまる見えになるケースが大半です。家の中がまる見えになると、「女性のひとり暮らし」と悟られるうえ、間取りがわかることで、犯罪者に狙われやすくなります。
      訪問者に応対する場合は部屋と玄関の間の扉は閉め、ドアもチェーンをかけた状態で開けてください。廊下の間にのれんやパーテーションを設置するのも効果的です。「見られる=情報を与えている」ということを忘れないようにして。

    • 対策71階の場合はセンサーライトもプラス

      窓の外がすぐ道路、駐車場、空き地などの場合は、犯罪者が下見、侵入をしやすく、危険です。市販のセンサーライト(人が近づくと点灯する)をつけて、しのびよる犯罪者を撃退しましょう。防犯意識の高さをアピールすることにもなり、狙われにくくなります。

    • 対策8外から留守がバレない工夫をしよう

      不在時の多いひとり暮らしの場合、防犯対策は「いかに留守を隠すか」がポイント。帰りが遅くなるときは、テレビや照明にタイマーをセットしておき、自動的に明かりや音がつくようにするのも手。
      また、郵便受けにたまった新聞や郵便物は、留守を雄弁に物語ってしまいます。旅行などで長期間留守にする場合は、新聞や郵便の配達をストップしてもらうのを忘れずに!もちろん、「○日から○日まで旅行に行ってきま~す」なんて応答を留守電に吹き込むのは、もってのほかです。

    • 対策9表札はださない、または印刷文字で姓だけに

      ルネームの表札、女性らしい文字で手書きの表札、ピンクの台紙の表札などは、すべて、「女性のひとり暮らしです」と公言しているようなものです。
      現在、都市部のひとり暮らしで、表札がないからといって困るようなことはほとんどありません。表札は出さないほうが無難でしょう。もしどうしても表札がないと不便な場合は、姓だけにして、男性に書いてもらうか、一般的な白い紙にシンプルな印刷文字にして。

    • 対策10洗濯ものは室内に干すか男ものと一緒に

      洗濯ものは、なるべく室内に干しましょう。特に女性ものの衣類や下着は、室内、それも窓から遠い場所に干してください。ニオイや湿気が気になる人は、ニオイを抑える室内干し用の洗剤や除湿器を活用して。
      どうしても外に干したい場合は、バスタオル(シンプルな色柄のもの)で周囲を囲むように干し、外から見えないようにしましょう。 男性もののシャツや下着を一緒に干すとベターです。

  • こんな防犯NG行動をあなたはしていませんか?

    • NGいつも同じ電車や経路を利用する

      犯罪者の多くは、下見をしてから犯行に及びます。毎日同じ道や同時刻の電車を利用する=相手に行動パターンを知らせている、ということ。たまには早起きして電車の時間をずらす、自宅と駅の間の経路を日ごとに変える、などすれば、犯罪者に行動を読まれにくくなります。

    • NGカードの暗証番号は誕生日

      財布を落としたときはもちろん、今、大問題となっている「スキミング」でも、被害を防ぐには、暗証番号を知られないこと。誕生日や電話番号だと簡単に推測されます。また、たとえばロッカーやメールなどにカードと同じ番号を使うのも、暗証番号を知られるきっかけになります。

    • NG歩きながら携帯電話で話す・メールする

      ついやりがちなこの行為。でも、すぐ後ろに人がいても気づかないなど、犯罪者からみると「周囲への注意力が薄く、ターゲットにしやすそう」に思えるのです。いざというときにすぐ助けを呼べるよう、手に携帯電話を持っておくのは○ですが、通話やメールは安全な場所で。

    • NGコンビニで自分用のお弁当を買うことが多い

      疲れて帰った日など、ごはんはコンビニ弁当でいいや……となる日もあるはず。でも、コンビニでひとつだけお弁当を買うということは「私はひとり暮らしです」と公表しているようなもの。
      翌日の朝のぶんも一緒に買うなど、「ひとり分」と悟られにくいような工夫をしましょう。

    • NGゴミを出しにいく程度なら鍵はかけない

      たとえ一瞬でも、鍵をかけないのはNG。誰も見ていないと思っても、様子をうかがっている隣人が犯罪者になることもあるのです。最悪の場合、部屋に戻った途端に鉢合わせ...なんてことにも。どんなに近所に出かけるときでも、必ず施錠して。

    • NG玄関前で鍵を探す、すぐに鍵をかけない

      この行為は、「私の家はここで、中には誰もいません」と公言しているようなもの。犯罪者がつけてきたり隠れていたら、開けた瞬間に後ろから家の中へ押し込まれて...という事態になりかねません。鍵は家に着く少し前から手に持ち、スムーズに開錠してすばやく家の中に入って。
      また、家に入った後、荷物を置いてひと息ついてから鍵をかける人も多いのでは?これでは、後ろからついてきた犯罪者にすきを与えてしまいます。もし犯罪者が下見に来ていたら、「この家の住人はすぐには鍵をかけないな」という情報を与えてしまうことにも。家に入ったら必ず、即施錠する習慣をつけて。

    • NG洗濯ものが干しっぱなし

      洗濯ものを見れば、どんな人が生活しているかがわかります。
      また、夜になっても干しっぱなしにしていると留守に見え、空き巣に狙われやすくなります。帰りが遅い日は洗濯ものを外に干さない、女性ものは室内に干す、それ以外のものもすみやかに取り込む習慣をつけて。
      最近は、乾燥機能つきの洗濯機も手ごろな価格で手に入るので、思い切って購入してみるのも手。

    • NG路上アンケートに気軽に答える

      個人情報を悪用した犯罪が多発している今、気軽に住所や名前などを人に教えるのは考えもの。特に路上アンケートのなかには、キャッチセールスなど、よからぬ目的のものも含まれます。声をかけられても、無視して通り過ぎるのが無難でしょう。

    • NGコンビニで公共料金を支払う

      これは、「私はひとり暮らしです」と周囲に知らせる行為。しかも、支払い用紙には、住所や氏名が印刷されていることが多いので、犯罪に直結する可能性があります。後ろに並んでいる人はもちろん、コンビニの店員さんも、必ずしも良い人ばかりとは限りません。面倒でも振り替え手続きをして、銀行などからの引き落としにしましょう。